青い星と青虫と
「私は王宮にほとんどいることになりますから、正直言うと私にとって短い時間だとわかっていても、1人寝はさびしい。」
阿狼は赤くなり、俯いたままつぶやいた。
「もう、阿狼さんったらーーーー!や~ん!」
バシッバシバシッ!!!
小夜は阿狼の腕を何度もひっぱたいて笑っている。
「もちろん、旦那様のところにはもどりますよ。
もどらないと、メイドに囲まれてないか?とか泥棒姫が現れてないかとか?
市狼さんに襲われてたらどうしよう・・・とか考えちゃうもの」
「なっ・・・なんでそこに市狼が。」
笑いながら2人は抱きあったが、今度は小夜が小さな声でつぶやいた。
「もう生徒会長はやめて。」
「はい、もちろん。
やろうと思っても、狼ではなくなってしまったので化身できません。
あの姿は小夜さんと親しくなるための手段。
もう必要ありません。まぁ女生徒に嫉妬している小夜さんを眺めるのもうれしいですけどね。」