青い星と青虫と

翌朝、小夜がごみ出し場にごみを置いてから歩道へと飛び出すと、見たことのある制服の後ろ姿が目の前に見えた。


「あ・・・れ?」


「やあ、おはようございます。
今朝は生徒会のミーティングがありますから、学校までいっしょに行こうかと思いましてね。」



((うわっ・・・高校生の、生徒会長バージョンの阿狼さんがいきなり!))



「何か、困ることでも?」



「い、いえ。ちょっとアパートの前だからびっくりしちゃって。」



「くくっ。びっくりさせようと思ったんです。」



「ええっ???!
それって・・・ひどぉ~~~いですーーーーー!」



「あははは。小夜さんだからびっくりしてくれる。」



「もぉ・・・でも、なんか変な感じです。」



阿狼が笑う姿を正門近くで見た、他の生徒たちはかなり驚いていた。

そのうち数人の女生徒は笑顔の写メ交換で盛り上がっていたほどだった。



生徒会室に入ってからも、いつもよりも柔和な顔をしている会長に他の役員たちは驚きを隠せなかった。



「相楽くん、何かとてもいいことでもあったの?」



「え?い、いやべつに・・・」
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