青い星と青虫と


小夜が指輪を見ながら感心していると、まもなく小夜の後ろから市狼が声をかけた。


「あいつもいやらしい手を使うヤツだな。」


「え?中家先輩はこれ見えてるんですよねぇ。」



「しっかりと見えてるから気分が悪いくらいだよ。
阿狼らしからぬ仕掛けに友として幻滅しているところさぁ。

じゃあ僕からは何をあげようかなぁ・・・。
これをあげよう!」


そう言って、市狼は革ひもに天然石がついたペンダントを小夜にかけようとして
小夜に止められた。


「1つ質問しますけど!」


「はい、何なりと・・・。」



「中家先輩がかけようとしておられるペンダントは何か効果があるんですか?」


「だからぁ・・・阿狼と同じく、のぞきと盗聴に決まってるやん。」



「なっ!!!!!のぞきと盗聴って。」



「僕は前々から提案してたアイテムなんだけど、まさかあいつが先に自分でやってしまうとは思わなかったなぁ。
しかも、透明効果まで使用してる!

もうこれは真剣に小夜ちゃんのプライベートをのぞきまくりの根性品だろ。
いい度胸してるなぁ。と思って。」



「えぇーーーー!いやだぁ!」



「もうエッチな声もはずかしくて出せないよなぁ。
いや、待てよ。わざと聞かせてやればいいんだ。

小夜ちゃん・・・放課後ここでいいことたくさんしようか。」



「何を考えてるんですかぁーーー!ふん!」
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