青い星と青虫と
懐かしさと愛情と
小夜はきょとんとした顔をしていた。
すると、阿狼が「嫉妬深くてすみませんでした。」といって、小夜を押し倒して小夜の唇を奪うように吸っていく。
「んっ・・・うう。あ・・」
小夜はいつもの阿狼とは違う荒々しさと悲しげな顔に王族の力のことなど忘れ去っていた。
唇へのキスの後で首筋や胸にもキスを許して見つめあっている。
「紫音にわたしたくない。大人げないとお叱りを受けてもいい。
もう熱くなった私は自分ではもう止められません。」
そう告げてすぐに阿狼が裸体の小夜に覆いかぶさった途端、阿狼の手足はあっという間に凍りつき動かすこともままならなくなった。
「おわっ!」
すると、小夜は涙を流して阿狼に謝った。
「阿狼さん、ほんとにほんとにごめんなさい。
好きなのに、気持ち悪くないのにダメなの。
こんな私じゃルナドルートを救うどころじゃないよね。
うう・・。ああぁぁぁぁーーーーん!」
「小夜さん、そんなに泣かないで。
16を過ぎたからってすぐに子をもうけてしまえという方が無理な話ですし。
私のことなら気にしないでいいんです。
紫音のことなんか気にしすぎて、心の未熟さを小夜さんに救いを求めてしまって・・・愚かだったんです。」
「違うの・・・。私きっとトラウマになっちゃってたんだわ。
ここへ来る前14才のときにね、いけないものを見ちゃったの。」
「小夜さん?・・・まさか。」