青い星と青虫と


市狼は言葉がすぐに出なかった。
すると、小夜が紫音に質問した。


「紫音さんは王様になったら阿狼さんを助けてくれますか?」

「ああ。余裕かましてる女は即、消し炭にできるだろうからな。」


「ルナドルートの再生がうまくいくように努力してくれますか?
私と口くらいきいてくれますか?
10コのうち1コくらいはお願いきいてくれますか?」



「小夜・・・。ああ、わかった。
気になるならあとで正式に契約書という形で残してもいい。
証人もここにいるしな。」


「小夜ちゃん、無理しなくていいんだよ。
阿狼はきっともう・・・覚悟できてると思うし。
自分を救うために紫音と結ばれるなんて見たくないはずだ。」



小夜は紫音に小さく一礼すると、服を脱ぎ始めた。


「ほ、本気でそんなこと始めるつもりなの?
あなたの阿狼に対する気持ちってその程度?
愛する人の前で他の男とそういうことしちゃうわけ!
最低な女ね。」


小夜は佐織の言葉など一切聞こえない表情のまま、下着だけの姿になっていた。


「小夜、そのままこちらへ来い。
いくらなんでも全裸でさあ、抱けよ!みたいなのは俺の趣味じゃない。」



紫音は絨毯を敷いてある床に小夜を横たわらせると、上からのしかかって唇にキスを始めた。


市狼は思わず、顔を横に向けて伏せてしまい、動けない阿狼の目からは涙が流れた。


紫音は手を緩めずに、小夜のブラジャーをはずし胸を愛撫していく。


「あ、ああん・・・ああ、あふ・・うふ・・・ん。」

小夜の声がだんだん色っぽくなり、ほんのり肌もピンクになっていくと、佐織の様子がだんだんおかしくなってきた。


頭を両手で押さえ、唸り始めた。
そして、しばらくすると突然倒れて意識すらないようになった。
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