everlasting love~幾星霜の果て


容赦なく降り注ぐ赤土は、徐々に僕たちのからだを埋め尽くしていく。

鳴り続ける銅鑼の音。




「………」




露台に立つカヤは、凛とした表情でその様を見つめている。

決して涙を見せないカヤを前に、僕もまた涙を堪えた。



無言で視線を交える、限られた時間。

赤土はすでに、僕の顎にまで達した。




――どうして、こんな時代に出会ってしまったんだろう。




死が目前に迫っている僕は、いくらだって毒を吐く。


こんなやり方、あまりにも残酷だ。

こんな時代に生まれた僕たちは、あまりにも不幸だ、と。





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