everlasting love~幾星霜の果て
たとえばこの状況を10人の人間に話したとすれば、全員が口を揃えてこう言うだろう。
“カヤの生まれ変わりは、間違いなく律だ”と。
でも、蜂谷のことを話せばどうだ?
ひょっとしたら1人くらいは、
“いや、もしかしたら蜂谷こそがカヤの生まれ変わりなのでは?”
と、覆す意見を持ち合わせているかもしれない。
残り9人に、“そんなはずないだろう”と笑われても。
蜂谷を好きだから、カヤであってほしいと願っているのか。
カヤの生まれ変わりだと直感したから、蜂谷を好きになったのか。
今の俺は、そのどちらにも当てはまる。