everlasting love~幾星霜の果て


机のなかに丸めて入れられていたのは、体育のときに使う紺のジャージにも見える。



……あいつ、だらしねぇな。

こんなところにジャージを押し込むなんて。



つい、呆れてしまったけれど。

すぐに、そんなわけあるか、と自分で突っ込んでみる。



なんだって机のなかにジャージを?

気にはなるけれど、蜂谷の机のなかを勝手に探るわけにもいかない。



とりあえず倒れたイスを戻し、蜂谷の机のなかを気にしつつも、俺は自分の席に腰を下ろした。



窓の外を見ると、オレンジ色の夕日がもう少しで完全に顔を隠そうとしている。

ひとつ深い溜息をついて、机の上に突っ伏す。

溜息が何度も何度も、零れ落ちた。



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