everlasting love~幾星霜の果て
「準備してれば腹の調子も良くなるって!」
こんな薄っぺらい嘘、やっぱり慶太に通用するはずがない。
だらしなく座っていた俺は慶太に無理やり立たされ、引きずられるようにして家庭科室へと向かった。
家庭科室へ行くと、だいぶ遅れてやって来た俺は軽い非難を浴びる。
でもそれは、悪意に満ちたものではなく軽い冗談まじりの非難で。
悪意に満ちた非難を浴びせるのは、たった1人だけだった。
「――協調性ゼロ。最低最悪」
蜂谷だけが俺に冷ややかな視線を浴びせ、突き刺さるような言葉をかけた。
「だから。腹の調子が、」
嘘でごまかそうとしても、慶太と同様、蜂谷にもそれは通じず。
いつものように蜂谷は、ふん、と大げさにそっぽを向いてしまった。