everlasting love~幾星霜の果て
翌日の文化祭は、前日とは違う盛り上がりを見せた。
各クラスが好きなように店を出して、校内の生徒だけに限らず、校外からの客もやって来る。
他校の生徒と付き合っているヤツは、ここぞとばかりに彼氏・彼女とべったり寄り添って校内を回っていた。
「瑠衣、おまえハーレム族と回らないのか?」
焼きそばを作る担当の慶太と、呼び込み担当の俺。
それぞれの当番を終えて、これから校内を回ろうというときに慶太が不思議そうに訊いてきた。
「ハーレム族って……。その言い方、なんとかならないのか?」
苦笑する俺に、慶太は「こっちのほうが言いやすいんだよ」と、真っ白い歯を見せてニカッと笑う。
「で。ハーレム族はどうするんだよ」
「いいんだよ。俺は慶太と一緒のほうが楽しいから」