everlasting love~幾星霜の果て


ストレートに言った俺を見て、慶太はいつものように突っ込むことができず口ごもってしまった。



文化祭の数日前から、取り巻きの女子たちに「一緒に回ろう」と何度も誘われたけれど、丁重にお断りした。

たぶん彼女たちは、「1人○○分」なんて決まりを勝手に作っているに違いないと思ったから。

1年に1度もお祭りなのだから、こういうときは気の置ける親友と回りたいものだ。



3年生のクラスが出していた店で焼き鳥の詰め合わせパックを買った俺と慶太は、校舎の屋上でそれを食べる。




「そういえば、後夜祭で花火が上がるらしいな」




雲ひとつない空を見上げながら、慶太が思い出したように言った。




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