everlasting love~幾星霜の果て


「話って……」




切り出した俺に、律は間髪入れずに言う。




「……噂で聞いたんだけど、蜂谷さんって人のこと、好きなの?」




ためらいもない直球型の問いかけに、俺のほうが戸惑ってしまった。

律は淡々と言葉を続ける。




「別にいいのよ、“寄り道”したって。これまでも、タスクはわたし以外の人と結ばれたことがあったわけだし」




その余裕の態度は、律がカヤであることの証なのかもしれない。

律はうろたえることもせず、まっすぐに俺を見据えている。




「でもね、タスク? “寄り道”するのもいいけど、ちゃんと“家”に帰ってくるのよ?」




< 199 / 555 >

この作品をシェア

pagetop