everlasting love~幾星霜の果て
「話って……」
切り出した俺に、律は間髪入れずに言う。
「……噂で聞いたんだけど、蜂谷さんって人のこと、好きなの?」
ためらいもない直球型の問いかけに、俺のほうが戸惑ってしまった。
律は淡々と言葉を続ける。
「別にいいのよ、“寄り道”したって。これまでも、タスクはわたし以外の人と結ばれたことがあったわけだし」
その余裕の態度は、律がカヤであることの証なのかもしれない。
律はうろたえることもせず、まっすぐに俺を見据えている。
「でもね、タスク? “寄り道”するのもいいけど、ちゃんと“家”に帰ってくるのよ?」