everlasting love~幾星霜の果て
きっと律は、俺の蜂谷に対する思いが一時的なものだと思っているんだ。
そしていつかは、俺の思いが自分のもとに帰ってくるのだと信じているに違いない。
「……律。おまえはカヤじゃないよな?」
瞬間、それまで余裕たっぷりだった律の表情がわずかに歪んだ。
胸がズキンと痛んだけれど、律も知っておいたほうがいい。
俺が愛し続けたカヤという存在が、自分こそがそうだと主張している律以外にもいるってことを。
「蜂谷にも同じ場所に、同じアザがある」
「そんなのただの偶然……」
「蜂谷には転生の記憶がない。でも俺は、“蜂谷がカヤの生まれ変わりだ”ってすぐに分かった」
「……やめてよ。カヤはわたしなのよ。タスク……っ」
律は俺の意見を精一杯否定し、その場に泣き崩れてしまった。