everlasting love~幾星霜の果て


「この世界でタスクと再会できて、すごく嬉しかった。幸せな日々が送れることを何度も夢見たのに……。どうして……」




カヤであることを強く主張する律を見て、心に迷いが生じる。



でも、いまの俺が思っているのは蜂谷だけだ。

これから先、蜂谷以外の人に心が揺らぐことなんか、想像すらできない。



それに――……

律がカヤであることの条件をすべて持ち合わせていたとしても、蜂谷がカヤであるという絶対的な自信は譲れない。




「律、ごめん。……俺は、蜂谷がカヤだと思ってる」


「………っ」




その場にうずくまったまま、律は顔を上げて俺をまっすぐに見る。

俺は彼女の肩を優しく掴み、ゆっくりと立たせた。




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