everlasting love~幾星霜の果て
蜂谷はそれを……マフラーを、首まわりに巻きつける。
「首まわりを温めるだけで、だいぶ違うわ」
独り言を言う蜂谷を見て、泣きそうになった。
ここが、暗くてよかった。
蜂谷に、こんな情けない顔を見られなくてすむ。
……だけど、今すぐ、ひとりになりたい。
ずっと封印し続けた、カヤの生まれ変わりであることを証明するための“最強の切り札”。
それを使ってしまったのが、俺じゃなくて、蜂谷だなんて――……
なんて、残酷なんだろう。