everlasting love~幾星霜の果て
教えられたとおりに、細い首に縄を巻きつけていく。
君は、抵抗することも、無実を訴えることもせず、ただぼんやりと空を仰いでいる。
……君は、魔女なんかじゃない。
人々に“魔女だ”と罵られても。
役人が、そうであると認めても。
君は魔女なんかじゃないんだ。
長い時代をともに過ごしてきた僕には分かる。
もしも僕が、執行人の家系に生まれていなかったら。
僕は今すぐこの縄を外して、君の手を取り、共に逃げていただろう。
「火をつけろ!」
「ハンス!」