everlasting love~幾星霜の果て


「……嫌がらせとかイジメとか、そういうのどうでもいいの。無視されたり、殴られたとしても、あたしは気にしない」


「………」


「……いちばん怖いのは、親友の美樹に裏切られることよ」




きっと蜂谷にとって、倉田という存在はいちばんの拠り所。

誰よりも信じて、心を許していたのは確かだ。

それなのに倉田は、たったいま蜂谷との親友関係を握りつぶしてしまった。



……その原因が俺だったなんて。



すすり泣く蜂谷に心が痛む。ズタズタに引き裂かれるような痛みだ。



今回の転生にはすごく感謝した。

平等な身分、自由で平和な世界。

たった1つの障害は、蜂谷が俺を嫌っていること。




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