everlasting love~幾星霜の果て
「蜂谷の成績表とか、俺が届けましょうか?」
「本当か? いやぁー助かるなぁ」
待ってましたと言わんばかりの笑顔を向けられ、思わず引いてしまう。
「倉田に頼んだんだけど、あいつ、今日は用事があるとかで断られたんだよな」
……気づけよ、おまえ担任だろ。
頼りない担任に愛想笑いしながらも、心のなかでこれでもかと毒を吐く。
あの2人の仲の良さを知っているくせに。
ここしばらく、2人が一緒にいないことに気づかないなんて。
成績表やプリントが入った封筒を受け取り、多少の苛立ちを抱えながら職員室を後にした。