everlasting love~幾星霜の果て


「それじゃ、ごゆっくり」




強引に蜂谷の部屋に通されたあと、お母さんは紅茶とクッキーを持ってきてくれた。




「5秒で飲んで食べて帰ってね」




ぶすっと膨れた顔で、蜂谷は無理難題を押し付ける。




「……元気そうじゃん」




温かい紅茶をひとくち飲んでから声をかけてみる。

ベッドの上で膝を抱えて座っている蜂谷は、何の返答もせず、上目遣いで睨む。




「……あのさ、」




ずっと睨んでいる蜂谷の真正面に座りなおし、ずっと心に溜めていたことを吐き出した。



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