everlasting love~幾星霜の果て
僕は恋に溺れる
冬休みのあいだは、ほとんど家にいた。
部屋で課題を片付けたりピアノを弾いたり。
冬休みの初日は25日、クリスマス。
どうやって調べたのか、家に引っ切り無しに電話がかかってきたり。
家にまで押しかけてくるツワモノもいた。
母さんはモテる息子が嬉しいのか
「1人30分ずつデートしてきなさいよ」
なんてことを真顔で言ったけれど。
そうしようかな、などと本気で思ってしまうくらいに、俺の思考回路はおかしくなっていた。
なんかもう、どうでもいい。
そんな脱力感。
蜂谷がいつ、この街からいなくなるのかさえ、どうでもよくなっていた。