everlasting love~幾星霜の果て
いちばん知りたかったことを聞くことができた。
だから――……
もうここで、終わりにしよう。
「瑠衣?」
席を立ち、伝票を手にすると、律がきょとんとした顔でこちらを見た。
イスの背もたれにかけていたダウンを羽織り、律に言う。
「教えてくれてありがとう」
「ちょっと待ってよ。まだ……」
「ごめん」
ボソリと小さな声で謝ると、律の表情が瞬時に凍りついたのが分かった。