everlasting love~幾星霜の果て
それでも俺は、“別にどうでもいい”と投げやりな気持ちで、先輩を抱いた。
俺のからだにまとわりつく、先輩の柔らかい肌。
流れに身を任せて、俺のからだに覆いかぶさる先輩が唇を重ねようとしたとき。
思わず、からだを反転させ、上下を入れ替えた。
「……キスはダメなの?」
切ない表情で訊く先輩に、俺は静かに笑って言う。
「キスはまだ早いだろ、先輩」
先輩に限らず、自らのからだをさらけ出した女子と幾度も肌を重ね合わせながらも、キスだけは拒んだ。
俺にとって、それは聖域にある大切な行為だから。
蜂谷以上に愛することができる人と出会うまで、封印するんだ。