everlasting love~幾星霜の果て
さよなら
――4月。
本格的に将来の道を考える時期になった。
大学受験。
高校3年生という現実に直面してみれば、ますます過去を振り切ることができた。
勉強に励む傍ら、取り巻きの女子たちとの逢瀬も抜かりなく続ける。
そんな俺に律は何も言わず、ただ遠くからじっと見つめているだけだ。
あの冬休み。
律と決別してから、彼女が接触してくることはなかった。
てっきり、「タスク」と俺の昔の名を呼びながら、何が何でも振り向かせようとするかと思っていたのに。
律は、
あっさりと身を引いた。