everlasting love~幾星霜の果て
雑念を振り払うかのように、“その日限りの相手”との情事に堕ちていくと、決まって言われた。
もう少し優しくして、と。
言われるがままに優しくすれば、きっと俺は、目の前の相手に過去を重ねてしまう。
たまらなくなる。
苦しくなる。
気が狂いそうになる。
……名前を、呼んでしまいそうになる。
だから、相手の意向は絶対に受け入れない。
優しさを求めたくせに。
女の子たちはみんな、聞き入れない俺を嬉しそうに受け入れた。