everlasting love~幾星霜の果て
「大学ねぇ……」
興味なさげに呟いてみる。
受験受験、と言いながら机に向かいながらも
どこの大学を受けたい、とか
自分はこういう道を進みたい、とか
そういうことを全く考えていなかった。
「俺らのクラスの女子がさ、」
ペットボトルのフタを閉め、再び弁当を食べ始めた俺に、慶太は言う。
「瑠衣がどこの大学を受けるのか、賭けてるみたいだぞ」
「なんだそれ」
「いちばんの最有力候補は、T大の医学部だとさ」