everlasting love~幾星霜の果て
そんなわたしたちの前にヒメミコ様が現れて、はっきりと言った。
「――この世界で、カヤ……おまえへの罰は終わりとする。最後まで楽しむがよい」
……やっぱり、“最後”だったんだ。
分かっていたこととはいえ、ただの取り越し苦労であってほしいと願っていた。
でも、ヒメミコ様が姿を現してまでそのことを告げたものだから、わたしもカヤ様も奈落の底に突き落とされたような気持ちになった。
「最後なんですよ? 最後くらいはタスクと……」
わたしはカヤ様に、懸命にすがりついたけれど。
「――わたしは最後のときまで罰を受ける。幸せになることなど許されない」
生まれ変わってもなお、カヤ様は女王としての威厳を保ち続けていた。