everlasting love~幾星霜の果て


現世でも記憶のないふりを続けた上に、わたしをカヤ様に仕立て上げて――……




ねぇ、タスク。


転生のたびにあなたが経験してきたカヤ様との悲しい出来事。

わたしはそばでずっと、それを見てきたの。


だから、わたしはカヤ様になりきって、あなたと思い出話をすることができたのよ。



“もしもおまえが、わたしを苦しめる立場にあるのなら徹底的にやれ。迷うな。そうでなければ、わたしは罰を受けることにはならない”




タスク、以前あなたは、“カヤ”の正体を確かめようとした。


文化祭のときに全校生徒の前で披露した“ハンマークラヴィーア”第4楽章。

わたしに「お詫び」だと言って渡したマフラー。



拒絶したわたしが本当の“カヤ”なんじゃないかと、あなたは少しずつ思い始めたかもしれない。



――でもね、ちがうのよ。



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