everlasting love~幾星霜の果て
“ハンマークラヴィーア”第4楽章を愛して止まなかったヴェラ。
彼女はあなたが思ったとおり、カヤ様の生まれ変わり。
そしてわたしは、ヴェラに火傷を負わせ、ピアノの道を絶たせたマティルダ。
バカバカしい魔女裁判で嫌疑をかけられ、死刑執行人の家系に生まれたあなたの手によって処刑されたのも、カヤ様だった。
あのできごとは、あなたと同じように、わたしにとっても最大のトラウマになってしまったの。
なぜって……、わたしはあのとき、あなたの父親として生まれ変わり、あなたとともにカヤ様を殺めてしまったのだから。
徹底的にやれ、というのがカヤ様の命(めい)であるのだから、わたしは従うしかない。
カヤ様を苦しめるたびに、心がズタズタに引き裂かれていった。
タスク……あなたの痛みは、わたしもじゅうぶんに分かっていたし、カヤ様はそれ以上に理解していたのよ。
たぶんわたしは……、その痛みがあったからこそ、カヤ様を演じることができたのかもしれない。
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