everlasting love~幾星霜の果て
「一緒に行く? それとも現地で落ち合う?」
「……その前に、俺は蜂谷に会いたい」
これまで抑えていた感情が一気にあふれ出す。
カヤとの思い出。
蜂谷との思い出。
それら全てが、ひとつに繋がった。
輪廻転生のことや蜂谷のこと、全部を忘れようとしていたくせに。
“蜂谷=カヤ”の図式が成立したことが証明された途端に、蜂谷に会いに行く決心がついた。
2000年近くも1人のひとを思い続けたこの感情は、そう簡単に消し去ることなんかできない。
「蜂谷に会って、ゆっくり話がしたい」