everlasting love~幾星霜の果て


「夏休み最後の日まで、こっちにいようと思って」




素直に打ち明けてみると、蜂谷は「え?」と目を丸くして俺を見る。




「おまえがカヤであることを、やっと認めてくれたんだから。最後の日まで、少しでも長く一緒にいたくて」




“バカじゃないの?”




毒舌な蜂谷の答えを期待してみれば、




「バカじゃないの?」




俺の予想通り、蜂谷は笑って言う。




「はいはい、バカです。ついでに俺、おまえのストーカーだしな」




自虐的に言ったあと、蜂谷はお腹を抱えて笑い出した。



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