everlasting love~幾星霜の果て
わたしはいずれ、この国の女王になる。
身も心も、すべてを神に捧げる。
わたしも、自分に強く言い聞かせていたし。
それを裏切ることなんてあり得ない、とまで思っていた。
それなのに。
15歳の暖かい春の頃。
薬草を摘みに行った途中、神殿からだいぶ離れたところにある池のほとりで、あなたに出会ってしまった。
『……ここで何をしている?』
とにかく、驚いた。
そこにいたのは、この国で最も身分の低い奴婢だったから。