everlasting love~幾星霜の果て
その表情が、わたしの心に突き刺さった。
『おまえ……、名は何と言う?』
『……タスク、です』
『タスクか。わたしはカヤ。ヒメミコ様に仕えている』
そう言っただけなのに、タスクは驚いた表情で頭を深く垂れた。
『も、申し訳ありません。ヒメミコ様の後継者であるカヤ様だとは気づかず……』
『ちょ、ちょっと!』
あまりにもタスクがわたしを拝めるものだから、つい、言葉が乱れてしまった。
次期後継者としての威厳を持て、と、ヒメミコ様に言われてきたのに。
『わたしはまだ女王じゃないわ。そりゃ、威厳を持て、とは言われているけど。でも、なんか堅苦しいっていうか……』