everlasting love~幾星霜の果て
「浅はかでした。わたしの犯した罪が、こんなにも苦しいものだったとは」
ヒメミコ様を殺め、わたしを死の世界へと導き、そして、国を混乱に陥れたヒコミコ。
己の欲望のままに王の座を手に入れたかった男は、わたしと同様に罰を受けることになった。
彼への罰は、わたしたちと同じ輪廻転生と、“欲する物が決して手に入れられない”運命。
愛する者に愛されない、掴みたい幸せが逃げていく、とにかく彼の転生は不幸の連続だった。
「――そうだな。わたしたちは最後まで罰を受けなければならないな」
“蜂谷麻友”の恋人、“磯辺修也”を見事に演じきっているヒコミコに、わたしは静かに言った。
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