everlasting love~幾星霜の果て
「あたしにとっての最大のトラウマは、最初の時代……タスクと最初に出会ったあの時代すべてよ」
「え?」
俺にとって、カヤと最初に出会った時代の記憶は大切な宝物になっている。
あの時代があったからこそ、俺はカヤと出会えたのだから。
「あの時代に出会ったから、あたしはタスクが黙って死にゆくのを見届けなければならなかった。身分の差、バカみたいな慣例、しきたり……。あたしはあの時代のことを思うと、とても苦しくなる」
「カヤ……」
隣に座る蜂谷の肩を優しく引き寄せる。
“何すんのよ!”
からだに触れれば、いつも返ってきた蜂谷の言葉は、もうそこにはない。