everlasting love~幾星霜の果て


――蜂谷を見ていると、時々、思う。




「えっ、残すの?」


「うん……。ブロッコリー嫌いなんだよね、あたし」


「じゃあ、美樹の代わりにあたしが食べる」




昼休み時間。

蜂谷は、親友の倉田が残したブロッコリーを口に入れる。




「あれ? 麻友ってブロッコリー嫌いじゃなかったっけ?」


「うん、嫌い。でも、もったいないじゃん」




笑いながらも、ほんの少しだけ顔を歪ませながら食べる蜂谷。




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