everlasting love~幾星霜の果て
“君はヒメミコ様の後を継いで、立派な女王になるんだ”
あのときの俺は、ためらうことなく、そう言い放った。
カヤとの別れと、自らの死を前にして。
きっと、あのときの俺は、なんの恐怖すらなかったんだと思う。
死にゆく自分がこの目で見ることのできない未来を、カヤに託したんだ。
「……あたしに、約束を守らせて。これまでの転生から解放されても、あたしは自分が犯した罪を忘れることなんてできない」
好きだから一緒にいたい、とか。
この平和な世界で共に生きよう、とか。
そんな言葉では引き止められないくらい、麻友の強い決心を感じた。
「ほんの少しのあいだ、離れるだけよ。瑠衣が精一杯生きてその役目を終えたとき、必ず迎えに来るから」