everlasting love~幾星霜の果て
ずっと黙りこくっている俺を気遣うかのように、麻友は言葉を選びながら話す。
「これまでの転生を思えば、次の再会まではそう長くないよ。瑠衣が……そうね、80歳くらいまで生きたとするじゃない? そうすれば、たった60年ちょっとだよ?」
「80歳って……。麻友はそのままなのに、俺はヨレヨレじゃん」
「ヨレヨレでも、瑠衣は瑠衣。どんなに姿が変わっても、あたしの気持ちは今と変わらないから」
どうせまた、会えるんだ。
あっちの世界と、この世界での、超遠距離恋愛になるだけ。
……それだけ、だろ?
だけど。
そのあいだ俺は、どんな人生を送るんだよ。