everlasting love~幾星霜の果て
麻友以外の誰かとともに生きる。
そんな未来、いまの俺には想像すらできない。
「……麻友」
「……うん?」
「……俺が死んだら、絶対、迎えに来いよ?」
ぐっと涙を堪えれば、声がかすかに震えた。
「うん。その代わり、瑠衣は幸せな人生を送ってよ? 素敵な人と一緒になって、幸せな家庭を築いて……」
“迎えに来たあたしに、幸せな人生だったよって、胸を張って言ってね”
なんの嫉妬すら抱かずに、麻友は穏やかな笑みを浮かべてそう言った。