everlasting love~幾星霜の果て
僕の居場所
――2学期が始まった。
これまでと変わりない日常生活。
朝起きて、ごはんを食べて、学校に行って……。
当たり前だった生活が、今となってはとても貴重な時間に思えてくる。
「――そうか。麻友から聞いたのか」
帰りのホームルームが終わったあと。
俺は校舎の裏庭に磯辺を呼び出して、麻友から聞いたことをすべて打ち明けた。
「……ヒコミコ。まさかおまえも転生していたとはな」
奴婢だった俺が、王族のヒコミコにこんな口を叩くのは絶対に許されないこと。
でも、ここは現代だ。そんなバカバカしい決まりごとなんか知ったことか。
「おまえを1発殴ってもいいか?」