everlasting love~幾星霜の果て


「冥界……落ち?」


「あぁ。なんせ、姉上とカヤ、2人の女王を殺めたのだからな」




2人の女王を殺めたこと。

そして、国を混乱に陥れたその罪は輪廻転生の中心にいるカヤよりも重い、と、磯辺は自嘲気味に笑った。




「おそらく……、イヨはカヤに付いて行くだろう。そこが冥界であっても」




やっぱり、この男はヒメミコ様の弟なんだ。

霊力のない普通の人間であることは俺と同等なのに。

朔の日にヒメミコ様が何をするつもりなのか、容易に想像できるなんて。




「……カヤは、どうなると思う?」




ごくりと喉を鳴らして訊くと、ヒコミコは腹が立つくらいにさらりと言い放った。



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