everlasting love~幾星霜の果て


「カヤは、姉上のもとに行くだろう。……タスク、おまえもそれは分かっているであろう?」


「…………」


「姉上も、カヤの申し出を受け入れるだろう」




やっぱり、俺と麻友は一緒に生きていくことなんかできないんだ。


分かりきっていたことなのに。

改めて、第3者に言われると、言いようのない絶望感に襲われる。




「タスク。おそらく……、この世界に残るのはおまえだけだ」


「俺だけが……?」


「あぁ。おまえの罪は、一国を統べる女王を愛してしまった、ただそれだけだ。姉上にとって、それは罪に値しない」


「だけど、」




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