everlasting love~幾星霜の果て
言いかけた俺の言葉をかき消すかのようにして、磯辺はさらに言った。
「おまえが姉上のもとに旅立つと言っても、姉上は許さないだろう」
「……ヒメミコ様は、“望む者だけがともに旅立てばよい”と、かつて言っていた」
「それは、“女王・ヒメミコのために”という意味だ。おまえは違うだろう? カヤのそばにいたいがために、それを望むのであろう?」
磯辺の言うとおりだ。
悪あがきをして、麻友と一緒にいたいがために嘘をついても見破られる。
「タスク。おまえはこの世界で生きろ。それは、カヤも望んだことであろう」
麻友も、磯辺も。
揃いも揃って同じことを俺に言う。