everlasting love~幾星霜の果て
それでも律は、容赦なく言葉を浴びせる。
「あなたの世界はいつだってカヤ様を中心にして回っている」
「そんなの当然だろ。だって俺は、」
最初に出会ったときから麻友だけを愛し続けたのだから。
名前が変わっても。
容姿が変わっても。
立場が違っていても。
いつだって俺は、彼女だけを――……
「でもね」
ストローを袋から出しグラスに突き刺した律は、アイスコーヒーをひとくち飲んでから言う。
「カヤ様は違うのよ。あのかたは、たった1日といえど“女王”だったのよ?」