everlasting love~幾星霜の果て
「いろいろって、何があったんだよ。あんだけおまえのこと嫌っていた蜂谷が、おまえと付き合うなんて……」
ほんとうなら、すべてを正直に打ち明けたいのに。
そうすればすぐに、俺と麻友が付き合い始めた経緯を容易に理解できるだろうし。
それに、なによりも……慶太に嘘をつくこともないのに。
「話すと長くなるから、そのうち少しずつ話すよ」
「絶対だぞ? 俺はおまえの親友なんだからな」
念を押すかのように、慶太は俺の背中を力任せに叩いた。
じわじわと背中にはしる痛みに、涙が出そうになった。
“親友”
そうだな。
俺にとっておまえも、大事な親友なんだ。