everlasting love~幾星霜の果て
初対面でいきなり“蜂谷ちゃん”なんて、馴れ馴れしく呼んだことが原因なんだろうか。
蜂谷が徹底的に俺を嫌い始めたのはそれからだったような気がする。
「なぁ、蜂谷」
「………」
“蜂谷さん”なんて他人行儀すぎて。
出会いから1年経ったいま、俺が“蜂谷”と呼ぶと、彼女はカウントする間もなく、その瞬間から戦闘態勢に入ってしまう。
「俺のどこが嫌いなわけ?」
放課後、自分の机で日誌を書いている蜂谷に思い切って訊いてみる。