everlasting love~幾星霜の果て


「あんたが……」




何かを言いかけた蜂谷の目の前に、俺は自分の右の手のひらをかざした。




「これ、心当たりない?」


「………っ!」




俺のアザを見て、蜂谷の顔色が変わる。



やっぱり、蜂谷は……


さらに期待を抱いた瞬間。




「うそでしょう。あたしと同じところにアザなんて……」




蜂谷はシャーペンを放り出し、険しい表情で自分の右の手のひらを見つめた。




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