everlasting love~幾星霜の果て
中学3年になって志望校を決める時期。
入学以来、全教科満点で学年トップの座に君臨し続けた瑠衣は、とんでもない行動を起こした。
先生はもちろんのこと、誰もが、瑠衣は超難関と言われている有名進学校を受けるのだろうと信じて疑わなかった。
実際、担任の先生も瑠衣に直接打診したほどだ。
それなのに瑠衣は、
「なぁ、慶太。おまえはどこの高校を受けるんだ?」
「俺? 俺は綾南だけど」
どっちかっていうと、俺の成績は中の下。
公立の進学校でギリギリ合格圏内に入れるのは、綾南高校だけだった。
「綾南かー。じゃ、俺もそこにしよ」
「はあ?」