everlasting love~幾星霜の果て


瑠衣を取り囲むハーレム族の女子たちの容姿は高レベルだ。

俺はてっきり、その中の誰かと付き合うのかも、なんて思っていたけれど……




「ほんっと勘弁して! あんたみたいな男、大っ嫌い!」




瑠衣が好きになったのは、よりによって自分のことを毛嫌いしているヤツだった。

しかも、彼氏もち。



何度も瑠衣に、「あいつは無理だって」と言ったけれど。

いつだって瑠衣は、「絶対に落としてみせる」の一点張りだった。




……あんな、無愛想で気の強い女のどこがいいんだか。

俺には、瑠衣の好みがさっぱり分からなかった。





そして。

この頃から俺は、瑠衣の様子がどこかおかしいことに気づいたんだ。



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