everlasting love~幾星霜の果て
「平和な世界だよな」なんて、突拍子もないことを言い出したり。
俺に、何か言いたげな表情を見せたり。
1人でいることが多くなったり。
「ほんっと最低!」
その一方で瑠衣は、相変わらず無謀な恋に果敢に挑んではいたけれど。
そんな様子が、たまらなく苦しそうに見えるときもあった。
自分の思いが伝わらないとか、彼氏持ちだとか。
そういうのじゃなくて、もっと深い“何か”を抱えているような……
何度も瑠衣に訊こうと思った。
「どうした? 何かあったのか?」
「なんでも話してくれよ」
けれど、用意していた言葉はとうとう最後まで出てこなかった。