everlasting love~幾星霜の果て


「……おまえも、俺にとって大事な親友だ」




親友なんだから話せよ、と軽く言った俺に返ってきた瑠衣の返事は、ほんの少し重く感じた。




「……悪いもんでも食ったか?」



なんて、冗談を言ったけれど。

そのときの俺は、ほんとうに、急に不安になったんだ。

瑠衣が、どこか遠くに行ってしまいそうな気がして。



あのとき無理やりにでも、瑠衣が何を抱えているのか聞き出せばよかった、と、今になって俺は後悔している。






――その翌日だ。瑠衣が学校を無断欠席したのは。




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